LAVENDER ラベンダー
学名 Lavandula officinalis ,Lavandula officinalis
和名 ラベンダ
科名 シソ科
原産国 地中海沿岸
分類 常緑小低木
花期 5~6月
草丈 30㎝~1m
ハーブといえば、ラベンダーがすぐに思い浮かぶほど、ラベンダーはハーブの中でも代表的な存在。
ヨーロッパでは、古くから薬草として使用され、日本には昭和初期に、香料の原料として北海道の富良野で栽培が始まりました。香料産業は合成香料の台頭で衰退しましたが、富良野地方のラベンダーは観光資源として今も賑わっています。
ローマ人が、沐浴や洗濯にラベンダーを使用していたことから、「洗う」を意味する、ラテン語「ラヴァレ」がラベンダーの語源になりました。
ラベンダーには様々な種類があります、代表的なものは・・・
・コモンラベンダー(イングリッシュラベンダー系)真性ラベンダーともいう Lavandula angustifolia,L.officinalis
耐寒性があるが、高温多湿に弱い、鮮やかな紫色の花で、料理やお茶などに使われます。
ラベンダーの精油の原料として主に使用されているのがこの品種です
鎮静作用を持つ酢酸リナリルを多く含み、不安やストレスの緩和に役立つとされています。
・ラバンディン系 LavandulaXintermedia
コモンラベンダーとスパイクラベンダーの交配品種です。暑さ寒さには強く高温多湿が苦手です。
真性ラベンダーよりも背が高く、大きな花をつけます、香りは真性ラベンダーのような華やかな香りではなく、スッキリとしたカンファーの香り。
・スパイクラベンダー Lavandula latifolia
強いカンファーの香りを持ち、精油の原料としても使用されている。夏に強い品種です。
暑さに強く、薄紫色の花、真性ラベンダーと比べるとシャープな感じ
・フレンチラベンダー Lavandula stoechas
ウサギの耳のような形の苞葉(ほうよう)が特徴で、紫色にもバリエーションがあります。高温多湿は苦手ですが、暑さには比較的強いです。
こちらは、イングリッシュラベンダー系の「ヒッドコート」、花は少し小ぶりですが、紫色がとても濃いです。
ラベンダーの精油は、他の精油との相性が良く、ブレンドすることで香りの幅が広がります。効果も穏やかで、皮膚刺激が少ないので、ホームケアで日常的に使用するのに安心な精油の一つです。家庭に1瓶、常備しておきたい精油の一つです。
ラベンダーの精油は、用途の広い精油ですが、注目すべきは、鎮静作用でしょう。
エステル系、酢酸リナリルが、25%~45%ほど含まれていますが、酢酸リナリルは交感神経の緊張を抑え、副交感神経の活動を促進するといわれています。次に、モノテルペン系アルコール類のリナロールが25%~30%含まれていて、こちらも鎮静作用、抗不安、血圧降下作用などの作用があるといわれています。
気持ちが高ぶって眠れないときや、不安で心が落ち着かないときなど
または、忙しい日々が続いて、リラックスできていないときなど、ラベンダーの芳香浴や、入浴、オイルマッサージなどおすすめです。
フレンチラベンダーです
ウサギの耳のように見えている花びらのようなものは、苞葉(ほうよう)と呼ばれており、花穂を守るために葉が変異したものです。
フレンチラベンダーは、ハーブクラフトとしての用途はドライフラワーぐらいですが、真性ラベンダーとは、違った華やかさがあり、鮮やかです。
色も、ピンクっぽいものや、白など種類が色々ありますよ。
ラベンダーは、ハーブクラフトとしても色々利用できるのが良い所。
ドライフラワーにしたり、サシェ、ラベンダーバンドルズもクローゼットに入れると、衣類がほんのり良い香りがします。